
「できる限り高速なWi-Fiを使いたい」あなたはこのように考えていないでしょうか?Wi-Fiにも種類がありまずが、通信速度が最も早くなるのは「光回線」で、平均通信速度は下り323.3Mbpsです。(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))この記事では、さらに詳しく各Wi-Fiの通信速度をランキングで紹介していきます。
安定して最も高速なのは光回線。2位以下の順位は下のランキング表の通りです。なお、応答の速さを示す「Packet INternet Groper値(以下、Ping値)」も併せて比較しています。
順位 | 回線名 | 平均通信速度 (下り) |
平均通信速度 (上り) |
平均 Ping値 |
---|---|---|---|---|
1 | 光回線 | 323.3Mbps | 248.4Mbps | 27.2ms |
2 | ケーブルテレビ回線 (通称:CATV) |
156.5Mbps | 23.3Mbps | 41.9ms |
3 | ホームルーター | 155.3Mbps | 18.3Mbps | 81.4ms |
4 | モバイルWi-Fi ルーター |
38.1Mbps | 11.4Mbps | 86.0ms |
5 | ADSL | 12.8Mbps | 3.2Mbps | 59.6ms |
※2022年3月時点で集計した全国の平均速度
※IPoE接続、PPPoE接続両方含めての平均速度
それでは、それぞれのWi-Fiについて個別に解説していきます。
「光回線」は上の表の通り、最も通信速度が速い回線です。光回線は光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線で、「Wi-Fiルーター」の活用によって、有線通信を無線通信として利用できるようにします。平均通信速度は下り・上りともに、2位よりも大幅に高速となっています。そして平均Ping値は30ms以下。Ping値とは、データの応答速度を表した数値です。この数値が小さいほど、快適にインターネットが利用できるとされています。例えば、27.2msであれば「タイムラグは0.0272秒」ということ。そのため、速度の速さだけではなく、光回線は「安定した速度」が出ることも強みです。
「ケーブルテレビ回線」とは、ケーブルテレビ(CATV)回線網を活用してデータ通信を行い、インターネットを利用できるようにしたもの。「ケーブルインターネット、CATVインターネット」などと呼ばれることもあります。先述の光回線と同様に、有線通信なのでWi-Fiルーターで無線通信に変えてインターネットを利用します。もともとテレビ配信用の回線を活用しているため、受信速度(この場合だと下り速度)と比較して、送信速度(上り速度)はあまり速くない傾向にあります。(参照:e-Words「CATVインターネット」)
「ホームルーター」は、ケーブルを利用せず電波を受信して利用するインターネットです。コンセントを差すだけでインターネットを利用でき、開通工事も必要ないという点が強みです。ホームルーター本体から発信するWi-Fiの電波によって、自宅内の各端末でインターネットが利用できます。
「モバイルWi-Fiルーター」は、モバイルルーター、ポケットWi-Fiなどとも呼ばれる持ち運び可能なWi-Fiです。コンセント式のホームルーターとは違い、基本的に本体に内蔵したバッテリーで動作します。上の表を見ると、平均通信速度の上り速度はホームルーターと比較して目立った差はありませんが、下り速度においては100Mbps以上の差があります。
「ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)」とは、電話回線を活用したインターネットです。光回線と同様にWi-Fiルーターを使用することで、無線通信でインターネットが利用できます。ADSLは、2001年にNTT東日本・西日本がADSL事業を開始して注目を集めました。しかし、2003年に一般向けの光回線が登場して以降は、通信速度を含めた利便性の強みが次第に目立たなくなっていきました。実際に、上の表にあるように平均通信速度でも光回線と比較して通信速度に大幅な差が付いています。
Wi-Fiの通信速度は、高速であるに越したことはありません。しかしどれくらいの実効速度(実際に利用する際の通信速度)があれば、困らないと言えるのでしょうか?用途ごとに必要な実効通信速度の目安を下の表にまとめました。
用途 | 実効通信速度 (下り)の目安 |
実効通信速度 (上り)の目安 |
Ping値の目安 |
---|---|---|---|
メール | 1Mbps | 1Mbps | – |
動画視聴 (YouTube) |
5Mbps (4K画質:20Mbps) |
– | – |
Web会議 (Zoom) |
3Mbps | 3Mbps | – |
オンラインゲーム | 30Mbps (大人数対戦など:100Mbps) |
– | 50ms (大人数対戦など:30ms) |
※参照:YouTube「システム要件」
メールはテキスト中心の送受信になるため、下り・上り速度ともに「1Mbps」出ていれば問題ありません。YouTubeでの動画視聴においては、HD画質で「5Mbps」が推奨されています。なお4K画質の場合は「20Mbps」が推奨の通信速度です。ZoomのWeb会議は、比較的通信速度が必要な「グループでのビデオ通話」で、下り・上り速度ともに「3Mbps」あれば問題ありません。まとめるとオンラインゲーム用途も含め、「実効通信速度の下り100Mbps以上、上り2.5Mbps以上、Ping値30ms以下」を満たすものは、ランキング表にある回線では「光回線のみ」が該当します。
「完全無制限」で利用できる高速回線は「光回線」です(※一部、制限がある場合があります)。まず、データ容量・通信速度制限などが基本的に無く、完全無制限で利用できるのは「光回線、ケーブルテレビ回線、ADSL」。そして、この中で最も平均通信速度が速いのは光回線です。ホームルーター、モバイルWi-Fiルーターについては制限がある場合が多く見られます。一例として「WiMAX+5G」は完全無制限と呼ばれる場合もあるのですが、実際には以下のような条件が設定されています。
サービス名 | 通信速度制限の条件 |
---|---|
WiMAX+5G (ギガ放題プラス モバイルルータープラン) |
スタンダードモード: 一定期間内に大量のデータ利用 |
プラスエリアモード: データ容量(15GB/月)の超過 |
|
WiMAX+5G (ギガ放題プラス ホームルータープラン) |
スタンダードモード: 一定期間内に大量のデータ利用 |
プラスエリアモード: データ容量(15GB/月)の超過 |
※WiMAX+5G:UQコミュニケーションズが提供する無線インターネットサービスで、au 5G回線を併用
光回線が他の回線・Wi-Fiよりも高速であることは、ここまでの内容で分かってきましたが、安定して高速なWi-Fiを利用するには「サポート力の高さ」も大切になってくるでしょう。それでは、総合的に優れた光回線は、どのように探せばよいのでしょうか?1つの方法として「満足度の高い光回線を探す」というものが挙げられます。安定して高速なWi-Fiを求めている人は、OCN 光を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介してきた内容を簡潔にまとめると、以下の通りになります。
通信速度やデータ容量制限で比較しても、光回線の優位性が目立つ結果となりました。そのため高速で安定したWi-Fiを利用したい人は、光回線を選べば後悔しない可能性が高いと言えるでしょう。この記事が、あなたの満足いくWi-Fi選びに役立っていればと思います。