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5GとWi-Fiは何が違う?5Gのメリットや利用する方法など詳しく解説

5GとWi-Fiは何が違う?5Gのメリットや利用する方法など詳しく解説

注目を集めている「5G」は「第5世代移動通信システム」のこと、つまり技術的に第5世代にあたる回線の名前です。一方「Wi-Fi」は「パソコンなどの端末を、ケーブル無しでインターネット回線に接続する手段」のことを指します。詳しく知らない人も多い5G。そんな5Gのメリット、そして利用する方法などについて今回詳しく解説していきます。

 

5GとWi-Fiは何が違うのか?混同しやすい理由

先述した通り5Gは回線そのものの名前、Wi-Fiは回線に接続する手段のことです。混同しやすい理由には、「どちらも無線」「5Gと5GHzが紛らわしい」などがあります。因みに、5GのGは世代を意味するGenerationのことです。

 

5GもWi-Fiも無線

5Gは電波による無線の回線ですし、Wi-Fiはケーブルを使わない(無線の)接続手段です。この点が混同されやすい理由の1つとなっています。また5Gのホームルーターなどは、基本的にWi-Fiでパソコンなどの端末と接続する仕組みなので、どうしても「5G=Wi-Fi」と考えてしまう人もいます。

 

5Gと(Wi-Fiの)5GHzが紛らわしい

5Gと紛らわしい言葉に「5GHz」があります。Wi-Fiでは、無線通信(特に4G回線)で利用する主要な周波数帯が、2.4GHzと5GHzです。場合によっては5GHzを5Gと略すことがあるため、混同しないよう注意しましょう。ちなみに5Gでは3.7GHz・4.5GHz・28GHzの周波数帯を利用しています。

 

5Gは何ができる?メリットとは

現在注目を集めている5Gには、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 通信速度が速くなる
  • 多数の機器との同時接続が可能
  • 遅延(タイムラグ)が非常に小さい

それぞれのメリットを1つずつ紹介します。

 

通信速度が速くなる

5Gと前世代の4Gとの違いの1つが通信速度です。4Gの最大通信速度(下り=ダウンロード)は約1Gbpsですが、5Gの最大通信速度(下り)は約10Gbpsです。(参照:総務省「5Gの今と将来展望」)ただしこれはあくまでも「理論上の速度」なので、実際の通信速度はもっと遅くなります。

 

多数の機器との同時接続が可能

5Gには多数の機器との同時接続台数が多い、という特徴があります。4Gでは基地局1つにつき約100台の端末(スマホなど)と接続可能でした。一方、5Gでは基地局1つにつき1~2万台の端末と接続可能とされています。(参照:NTTデータ「5G概要」)大幅に同時接続台数が増加した理由は「Grant Free方式」の導入です。Grantとは、各端末が基地局と通信するために必要な許可証のようなもの。5Gではこれを無くした(Freeにした)ため、通信のやり取りがスムーズになり、同時接続台数が増加しました。

 

遅延(タイムラグ)が非常に小さい

5Gで発生する遅延(タイムラグ)は1ミリ(0.001)秒程度で、4Gと比べて10分の1程度に抑えられています。(参照:総務省「新たな価値を創出する移動通信システム」)そのため、例えば「サイトがすぐに表示されない」「一瞬レイアウトが崩れてしまう」などの状況を回避しやすくなる可能性があります。

 

5Gは本当に便利?デメリットとは

注目を集めている5Gですが、メリットばかりなのでしょうか。実は以下のようなデメリットも考えられています。

  • バッテリーの消費量が大きい
  • データ通信量を多く消費しがち
  • まだ使用できないエリアがある

それぞれのデメリットを1つずつ紹介します。

 

バッテリーの消費量が大きい

5G対応機器はバッテリーの消費量が大きい傾向にあります。4Gよりも高速通信が可能になっているぶん、機器が一度に行う仕事が増え、バッテリーの消費量が大きくなるのが理由の1つです。5Gはまだ新しい技術で、十分対応できる機器やバッテリーが出てきていない、という現状があります。これからの技術の発展次第で、バッテリーの消費量が抑えられる可能性はあるでしょう。(参照:村田製作所「5Gが抱える課題」

 

データ通信量を多く消費しがち

5Gは通信速度が速いため、データ通信量を多く消費しがちです。そのため、スマホのデータ通信量上限のあるプランに入っている場合、すぐに上限を超えてしまう恐れがあります。例えばNTTドコモの5G対応プランには「5Gギガホプレミア」「5Gギガライト」などがあります。5Gギガライトは使ったデータ通信量に応じて、段階的に料金が決まるので料金を節約したい人に人気です。しかしデータ量上限が7GBなので、5Gのような高速通信だとすぐに超えてしまう恐れも。5Gギガホプレミアに入ることで、データ量を気にせず安心して利用することができます。

 

まだ使用できないエリアがある

5Gは全国どこでも使用できるわけではなく、総務省は2023年度以内に、メッシュ方式にてエリアカバー率50%※を目指しています。(参照:総務省「電波政策について」)つまり2022年時点では、まだ全国で5Gを使えないエリアがあるということです。

 

5Gを利用するにはどうすればいいのか?

5Gを利用するにはどうすればいいのか?

5Gを利用するには5G対応プランを契約する必要があり、同時に5G対応機器の購入も必要です。5G対応機器には主に、スマホ・ポケットWi-Fi・ホームルーターの3つがあります。

 

5G対応の機器を使う

大手スマホキャリアでは、2020年3月に5G対応スマホ・5G対応プランを取り扱うようになりました。その後は順次、5G対応スマホ・プランを取り扱う格安SIM(スマホ)会社が続いています。ポケットWi-Fiやホームルーターは大手スマホキャリアやWiMAXなどで、5G対応のものを取り扱っています。

 

5G対応前のエリアでも使える?

先述した通り、まだ全国すべてで5Gが利用できるわけではありません。5G対応機器・プランであっても、4Gの回線は利用できるので、購入してから5Gがエリア対応するまで待つのも手ではあります。しかしいつ対応になるか分かりませんし、分からないのに先に5G対応機器・プランにお金を払うのはもったいない気がする、という方は「光回線」という手もありでしょう。これは1つの例ですが、NTTドコモのスマホ回線とホームルーター、光回線を表で比較してみました。

 

回線名 平均通信速度(下り) 平均通信速度(上り)
NTTドコモ(スマホ) 162.84Mbps 17.28Mbps
home 5G(ホームルーター) 204.82Mbps 22.52Mbps
OCN for ドコモ光(光回線) 261.09Mbps 194.61Mbps

※参照:みんなのネット回線速度(みんそく)

※IPoE接続、PPPoE接続両方含めての平均速度

 

home 5G(home 5G HR01)はNTTドコモが提供する、5Gのホームルーター(もしくはプラン)です。まだ5Gに対応していないエリアの集計データも含まれていますが、下り(ダウンロード)の平均通信速度は200Mbps台まで上がってきています。しかし光回線と比べると、上り(アップロード)の平均通信速度が大幅に遅いようです。この先5G対応エリアが増えたとしても、埋めることが難しい差に見えます。5Gにも不得意な面があるので、光回線に取って代わる存在にまでなるのは現時点では考えにくいでしょう。

 

まとめ

5Gについてまとめると、以下のようなことが言えます。

  • 5Gは「回線そのもの」、Wi-Fiは「回線に接続する手段」
  • 5Gは通信速度の速さに期待されている
  • 今後、日本全国に広まっていくことが期待される

 

5Gは通信速度の速さが注目されていますが、世間で言われている速度はあくまでも理論値なので実際はそこまで速度は出ません。今回紹介したメリット・デメリットもふまえて、あなたにとってベストの選択をしてもらえたら幸いです。

 

編集部

「gooネット回線についての総合情報サイト」の編集部です。 光回線の情報を中心に、お得な情報から光回線の基礎知識まで、幅広く情報をお届けいたします。