
昨今、リモートワークや動画配信サービスの普及により、ますますインターネット回線の需要が高まってきました。
インターネットを利用するには、ポケットWi-Fiやホームルーターなどさまざまな方法がありますが、おすすめは光回線です。
光回線は、回線工事こそ必要ですが、通信速度や回線の質などは圧倒的に優れています。
しかし、光回線は種類が多く、インターネット系に詳しくないと、どの回線が良いのか判断が付かないこともあるでしょう。
そのため、この記事では光回線の選び方やおすすめの光回線を解説します。
これから光回線の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事のポイント】
光回線は何を基準に選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。
そんな方のために、光回線の上手な選び方について解説していきます。
光回線の選び方でポイントとなるのは、こちらの7つです。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
まずは、月額料金です。
月額料金は毎月支払うものなので、なるべく安い光回線を選びたいですよね。
そこで、を比較してみました。
戸建てタイプ | マンションタイプ | |
OCN 光 | 5,610円 | 3,960円 |
フレッツ光(NTT東日本) | 5,720円+プロバイダ料金 | 3,135円~+プロバイダ料金 |
フレッツ光(NTT西日本) | 5,940円+プロバイダ料金 | 3,520円+プロバイダ料金 |
SoftBank 光 | 5,720円 | 4,180円 |
ドコモ光 | 5,720円 | 4,400円 |
ビッグローブ光 | 5,478円 | 4,378円 |
※税込価格
※OCN 光は新2年自動更新型割引を適用
※フレッツ光 東日本は「フレッツ光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ/ファミリータイプ」の月額料金
※フレッツ光 西日本は「フレッツ光ネクスト マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼」の月額料金
上の表を見て分かるとおり、
になっています。
戸建てタイプでは各社とも大きな違いはありません。
マンションタイプでは、フレッツ光が安く思えますが、プロバイダ料金が別にかかります。
実質マンションタイプでは、OCN 光が3,000円代と、相場よりも安いのがわかります。
また月額料金だけではなく、キャンペーンや割引などを加味した、実質月額料金で判断することも大切です。
続いて、重要なポイントとなるのは通信速度です。
通信速度は、「bps」という単位で表されます。
この値が大きければ大きいほど、通信速度が速い、ということが言えます。
なお単位のサイズは、「bps→kbps→Mbps→Gbps」の順に、1,000倍ずつ大きくなります。
インターネットを利用するうえで欠かせない要素なので、必ずチェックするようにしましょう。
各光回線の通信速度を比較してみました。
光回線 | 下り(ダウンロード) | 上り(アップロード) | Ping値 |
OCN 光 | 281.82Mbps | 216.84Mbps | 19.26ms |
フレッツ光 ネクスト | 266.15Mbps | 219.18Mbps | 20.71ms |
ドコモ光 | 274.56Mbps | 232.4Mbps | 20.05ms |
SoftBank 光 | 323.81Mbps | 250.08Mbps | 16.4ms |
ビッグローブ光 | 264.29Mbps | 219.23Mbps | 20.34ms |
※参照:みんなのネット回線速度
※2023年1月現在
通信速度には、「下り(ダウンロード)」や「上り(アップロード)」などの数値があります。
特に注目したいのは「下り(ダウンロード)」の速度です。
「下り(ダウンロード)」とは、WEBの閲覧やメール送信、SNS発信、動画視聴などに影響してくる数値です。
上の表で比較した5つの光回線では、SoftBank 光とOCN 光が300Mbps前後と速いことがわかります。
また、オンラインゲームをする際は、「下り」「上り」だけでなく、「Ping値」にも注目しましょう。
Ping値は、データの応答速度を表す数値で、数字が小さくなるほどラグ(遅延)がなく、安定性が高まります。
Ping値でも、SoftBank 光とOCN 光の値が少なく、ラグ(遅延)が少ないことがわかります。
続いて、見ておきたいポイントはキャンペーンや割引です。
光回線サービス提供会社によって、さまざまなキャンペーンが開催されています。
例えば「数カ月間の月額料金が無料になる」「新規回線工事費用が無料になる」など、かなりお得なキャンペーンも多くなっています。
また、スマホキャリア(NTTドコモなど)が提供している光回線では、スマホとのセット割も利用できるのでおすすめです。
などがあります。
続いて、確認しておきたいのは提供エリアです。
光回線には、「フレッツ光」や「光コラボレーション(以下、光コラボ)」以外にも、電力系などの独自回線があります。
フレッツ光や光コラボは、基本的に日本全国で使用できますが、電力系などの独自回線は提供エリアが限られていることがあります。
例えば、「eo光[イオ]」は関西地方がサービス提供エリアとなります。
また、光コラボと勘違いされやすいのですが、「auひかり」や「NURO 光」も独自回線に該当します。
そのため、「auひかり」や「NURO 光」を契約する際は、事前に自宅が提供エリア内かどうか確認する必要があります。
光回線を選ぶときは、インターネットを何に・どれだけ使うのか、用途に応じて選びましょう。
用途ごとに必要な、インターネットの通信速度は以下の通り。
用途 |
平均通信速度(下り) | 平均通信速度(上り) |
平均Ping値 |
メール・SNS |
1Mbps |
1Mbps (画像投稿:3Mbps) |
– |
動画視聴(YouTube・Netflixなど) |
5Mbps |
– |
– |
Web会議(Zoom) |
3Mbps |
2.5Mbps |
– |
オンラインゲーム |
30Mbps |
– |
50ms |
※動画視聴の通信速度の目安参考:YouTube「システム要件」、Netflix「推奨されるインターネット接続速度」を参考
※Web会議(Zoom)の通信速度の目安参考:日商エレクトロニクス「Zoom-Support」
たとえば、自宅でインターネットを使う機会が、
が主であれば、通信速度が平均的で、月額料金が安い光回線を選ぶのが良いでしょう。
しかし、
といった場合は、料月額金よりも、通信速度・通信品質にこだわった光回線を選ぶのがおすすめです。
→通信速度・通信品質について、より詳しい記事はこちら
「光回線のメリットについて詳しく解説!検討中の方は必見です」
光回線は、
など、使う場所に応じて選ぶのもポイントです。
【戸建てにおすすめの光回線の特徴】
戸建タイプの光回線は、集合住宅タイプに比べて、月額料金が高い傾向にあります。
また、初めて光回線を契約する場合は、回線開通工事が必要な場合がほとんど。
そのため戸建ての場合は
といった光回線を探すのがおすすめです。
ただし賃貸の場合、回線工事ができない場合もあります。
必ず不動産会社や大家さんに確認しましょう。
【マンション(アパート)におすすめの光回線の特徴】
マンション(アパート)などの集合住宅タイプは、契約戸数が多いので、月額料金も安いのが特徴です。
マンションに最初から設置されている光回線を利用すれば、回線工事不要で契約できることも。
しかしマンション全体で同じ光回線を使うと、夕方~夜・土日祝日など、インターネットを使う人が多い時間帯に、通信速度が遅くなることがあります。
のがおすすめです。
ただしマンションの場合、持ち家でも賃貸でも、新たな回線工事が禁止されている場合も。
持ち家の場合は管理規約を、賃貸の場合は不動産会社や大家さんに確認しましょう。
光回線は、
など、使う人数に応じて選ぶのもポイントです。
【一人暮らしにおすすめの光回線の特徴】
一人暮らしの場合、平均的な通信速度の光回線であれば、快適なインターネット環境がととのうことが多いでしょう。
大人数でのオンラインゲームをする場合などをのぞけば、月額料金の安さを重視して光回線を選ぶのがおすすめです。
さらに月額料金を抑えたい場合は、家族割や、スマホとのセット割がある光回線を選ぶのもポイントです。
一人暮らしでも、実家や親族宅と光回線が同じであれば、家族割が適用されることもあります。
【ファミリーにおすすめの光回線の特徴】
同じ場所・同じ時間で一度に使う人数が多いほど、光回線は混み合い、ラグ(遅延)などが発生しやすくなります。
そのため
といった場合は、通信速度の安定した光回線を選ぶのがおすすめです。
また光回線の中には、家族割や、スマホとのセット割が利用できるものも。
家族の人数が多いほど割引総額も多くなるので、お得なサービスがある光回線を選ぶのがおすすめです。
先ほどお伝えした光回線の選び方7項目をもとに、光回線のおすすめランキングを紹介します。
第1位は、OCN 光。
OCN 光は、プロバイダOCNが提供する光コラボ回線で、高品質な回線、通信速度の速さが特徴です。
また、OCN 光はキャンペーンも充実しており、2023年5月8日までの申し込みで、最大6カ月間の月額料金、契約手数料、新規回線工事費用が無料になるお得なキャンペーンが開催されています。
月額料金や通信速度、キャンペーンの充実さなど、総合的に考えるとOCN 光がもっともおすすめと言えるでしょう。
第2位は、ドコモ光です。
月額料金は、戸建て・マンションタイプともにOCN 光より少し高くなっています。
通信速度もOCN 光に比べると少し劣りますが、普通の生活をする分には十分と言えるでしょう。
また、ドコモ光はドコモスマホとのセット割が利用できます。
第3位は、SoftBank 光です。
通信速度はドコモ光と同じくらいで、普通の生活をする分には支障はないでしょう。
また、SoftBankスマホとのセット割が利用できます。
光回線の選び方でポイントとなるのは、こちらの7つです。
単純に月額料金が安いだけでなく、キャンペーンや割引を加味した実質月額料金で判断するようにしましょう。
また、通信速度は最大通信速度よりも実測値を見るのがポイント。
SNS・動画・オンラインゲームなど、用途に応じて、十分な通信速度のある光回線を選ぶことが大切です。
さらに戸建てかマンションか、一人暮らしかファミリーかによっても、光回線を選ぶポイントは違ってきます。
回線工事の必要性や可否、家族割・スマホセット割の有無などもチェックしましょう。
おすすめランキングも紹介しているので、光回線選びの参考にしてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。