
在宅ワークなど働き方の多様化が進む中、モバイルWi-Fiの導入を検討している人も増えているのではないでしょうか。モバイルWi-Fiを提供しているメーカーは数も多く、さらにはメーカーごとに複数のプランを提供している場合もあり、選ぶのが難しいと感じるかもしれません。この記事では初心者でもわかりやすいよう、おすすめのモバイルWi-Fiを5つ紹介します。
モバイルWi-Fiとは、パソコンやスマホ、タブレットなどの端末をインターネットに接続することができる機器です。モバイルWi-Fiの他に「ポケットWi-Fi」と呼ばれることもあります。
1つ目のメリットは、持ち運びができるというポイントです。在宅ワークであってもずっと家にいるわけではなく、気分転換にカフェに行ったり、出先で急にパソコンを通信したりする場面があるかもしれません。そんなときに、モバイルWi-Fiであれば端末を持参するだけですぐに接続ができるので便利です。
2つ目のメリットは、設置に特別な手間がかからないという点です。光回線の開設などの場合、設置のために工事をする必要があり、時間がかかります。一方、モバイルWi-Fiは端末を入手し初期設定をすればその場ですぐに使用を始めることができるので簡単です。時間がない人や、難しい工程を踏まずにネットを利用したい人におすすめです。
モバイルWi-Fiは手軽にどこでも接続ができる反面、環境によっては接続が不安定になる場合があります。契約している回線や利用するエリアによっても差がありますが、安定した通信を重視する人にとっては不安要素の1つとなります。容量をたくさん使うような作業が多い人は、回線の弱さが気になるかもしれません。
モバイルWi-Fiは、契約内容によっては1か月で使用できる通信量に制限があり、それ以上使ってしまうと低速モードになることがあります。通信状況を気にせずストレスなく使いたいという方には大容量プランなどを見つけて導入するのがおすすめです。
モバイルWi-Fiを選ぶために重要なポイントは、月額料金、通信速度、データ容量、対応エリアの4つです。メーカーやプランによってそれぞれ条件が異なるので、契約を結ぶ前にこれらの詳細に目を通し、自分の状況に最適なものを選ぶのが大切です。
モバイルWi-Fiは、基本的に月額料金制です。この料金は、メーカーによって3,000円から5,000円程度で設定されています。安いプランもありますが、1か月に通信できる容量が少なかったり通信速度が遅かったりすることもあります。料金だけでなく、他の条件にも目を向けてポケットWi-Fiを契約するようにしましょう。
bpsで表記されている数字は、通信速度を意味します。20Mbpsなど、モバイルWi-Fiのプラン紹介の部分にはこのような表記がされています。基本的には数字が大きいほど通信が速いということになります。通信速度は速ければ速いほど良いものですが、もし自分のメインの作業がメールや一般的なネット検索のみであれば、通信速度がそこまで速くなくても問題ありません。しかし、複数人のオンライン会議によく参加するという人は、最低でも30Mbps程度のものを用意しておくと安心です。
データ容量とは、1か月間で通信できる容量の制限を指します。モバイルWi-Fiのほとんどが月間の使用限度を設定しており、それを超過してしまうと低速モードと呼ばれる状態に陥ります。データ容量はメール送信やネット検索などではほとんど必要ないですが、オンライン会議などビデオ付きの通信をすると容量がたくさん必要になります。自分に合ったプランを見つけるためにも、どのような目的でネット回線を利用したいかを把握しておくことが大切です。
モバイルWi-Fiの特徴はどこにでも持ち運んで使用できるという点ですが、対応していないエリアもあることを念頭に入れる必要があります。都市部エリアでは問題なく機能する場合でも、ネット回線の通っていない場所や通信が弱まる場所もあるということです。モバイルWi-Fiのメーカーごとのページでは、接続できる範囲に関する注意書きに注意し、自分が使用したいと思っている場所が圏内かチェックしましょう。
オンライン会議などの利用が多い人は、通信を気にせずに利用できるモバイルWi-Fiが必要になります。2022年2月現在、需要の拡大に合わせて「無制限」に限りなく近いデータ通信量を提供するプランも増えてきています。ここでは、ほぼ無制限につかえるおすすめモバイルWi-Fiを5つ紹介します。
Broad WiMAXfはUQが運営するモバイルWi-Fiルーターです。
特徴としては、使用できる実質データ容量が無制限となっている点です。
〇ギガ放題プラスDX(5G)
データ容量:実質無制限
契約期間:3年間
月額料金:最大4,708円(税込)※
速度:最大2.2Gbps
※月額料金は契約からの月数に応じて変動する場合があります。
実質無制限というのは、直近3日間でのデータ通信量が10㎇を超過した場合は低速モードになる可能性があるため、「実質」を謳っているようです。
また、地域や時間帯における混雑の影響から通信速度に制限がかかることもあるそうです。
とはいえ、月間の通信量に制限がないのはうれしいですよね。
カシモWiMAXでは、需要拡大に合わせて2022年2月よりギガ放題プランのデータ容量が無制限になりました。
〇WiMAX+5G ギガ放題プラス3年プラン
データ容量:無制限※
契約期間:3年間
月額料金:4,050円(税込)
速度:最大2.7Gbps
これまで「無制限」がなかったモバイルWi-Fi業界ですが、このプランでは「無制限」と公式サイトに表記されています。
これまでは3日で10㎇以上の使用があった場合に通信制限がかけられていましたが、現在はそのルールは撤廃されたようです。
細かい条件などがあるので、契約の前に確認するのがおすすめです。
海外でも通信をしたいという人にはZEUS WiFiがおすすめです。
〇ギガ特盛100GB
データ容量:100GB
契約期間:2年間
月額料金:4,268円(税込)
速度:最大150Mbps
端末レンタル料はゼロ円で、契約期間2年間を過ぎたら契約事務手数料が無料になります。
海外で使用する場合はオンライン上で海外向けのプランを購入するだけなので、出張の多い人でもいつもの端末でスムーズにネット回線を準備することができます。
自分がどれくらいデータを使うかがわからないという人はTHE WiFiがおすすめです。
〇100㎇プラン
データ容量:100GB
契約期間:2年間
月額料金:3,828円(税込)
速度:150Mbps
このプランでは通信容量の制限は100GBですが、そこまで使わないことがわかった場合、別のプランに変更することができます。
契約の途中でも柔軟に対応してもらえるところがTHE WiFiの特徴です。
安くモバイルWi-Fiを利用したい人におすすめなのが、楽天モバイルです。
〇UN-LIMIT VI
データ容量:無制限(楽天回線エリア)
契約期間:なし
月額料金:20㎇以上 3,278円(税込)※
速度:最大150Mbps
※使用量が20㎇以下の場合は値段が安くなります。~1GB=無料、~3GB=1,078円、~20GB=2,178円
楽天モバイルには、端末費用や事務手数料など初期費用が無料という強みがあります。
他のモバイルWi-Fiの場合、初期費用だけで2~3万円かかってしまうこともあるので、気楽にモバイルWi-Fiを導入したい人には最適です。
モバイルWi-Fiにはたくさんの種類、契約プランがあります。それぞれの特徴を理解することももちろんですが、まずは自分にとってなにが一番重要なポイントかを考えておくことが大切です。快適なネット回線をゲットできるよう、特徴を比較してみてくださいね。