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【IPoEアドバンス】IPoEアドバンスとはなにもの?最新情報をご紹介!

IPoEアドバンスとは

今では、多くの人が日常生活でオンラインでのサービスを利用されているかと思います。

 

余暇の時間を楽しむYouTubeの動画視聴、多人数同時参加型MMOなどのオンラインゲーム、eスポーツの格闘技ゲームなど、オンラインで楽しめることが増えました。また、働き方の多様性から、zoomやTeamsなどを利用したリモートワークのスタイルも定着してきています。

 

2000年代は静止画のサイトが主流で、動画での映像コンテンツは容量過多などの問題もあり実用的ではありませんでした。しかし、近年、光回線の一般への普及に伴い回線品質も格段に向上し、ファイルのダウンロードと同時に再生が可能なストリーミング配信が主流になってきています。

 

映像の質も向上したことで、ファイルの容量も年々肥大化し、利用するネット回線の状況等によってはインターネットが繋がらない、繋がりにくいという事象もでてきています。

 

通信大手のNTTドコモでは、このような時代の潮流にあわせてネット回線の品質をより向上させたオプションサービスとして、「IPoEアドバンス」の提供を開始しました。

 

本記事では、IPoEアドバンスとはどんなサービスなのか?なぜ、ネット回線の品質が向上するのかなど、お伝えしていきます。

 

リモートワークやオンラインゲームなど、ネット回線の品質が気になる方にはおすすめの内容となっておりますので、ぜひ、最後までご覧になってみてください。

 

IPoEアドバンス概要

「IPoEアドバンス」は、2021年6月1日に、OCN 光(2023年6月30日新規販売終了)の高品質なネット回線のオプションサービスとして登場しました。

 

下図は当時リリースしたホームページのキービジュアルになります。黒字基調のページで、通信速度はもちろんのこと、ネット回線の安定性にまで追求したこだわりが感じられます。OCN 光 IPoEアドバンス

光回線・ISPサービスを提供している会社の多くは、ネット回線の通信速度を特長としたサービスを前面に展開していますが、ネット回線の安定性、品質にまでこだわったサービスはあまりみかけないのではないでしょうか。

 

「IPoEアドバンス」では、先述したネット社会の環境変化に対応すべく、光回線の通信速度にくわえて、安定したネット回線で利用できるストレスフリーな通信環境が実現可能なサービスになります。

 

ご自宅での通信環境により差分はありますが、「IPoEアドバンス」を追加機能としてアドオンすれば、快適な通信環境を得られる可能性が高まることは間違いありません。

 

そして、OCN 光(2023年6月30日新規販売終了)で提供している「IPoEアドバンス」をドコモ光のプロバイダ「OCN インターネット」でも2024年3月27日より利用可能になりました。

 

残念ながらOCN 光が新規販売終了していることを考えると、プロバイダのサービス品質でも高い評価を得ている「OCN インターネット」でIPoEアドバンスが利用できることは朗報といえるのではないでしょうか。

 

関連記事:OCNとは?OCN インターネットのメリット・デメリットをご紹介いたします!

 

IPoEアドバンス4つの特長

「IPoEアドバンス」の特長は、次の4つです。

 

  1. IPoE(IPv4 over IPv6)方式のインターネット接続
  2. 専用の広帯域ネットワーク
  3. ネットワーク混雑の分離
  4. 通信遅延(ラグ)の低下が期待できる

 

それでは、各特長をみていきましょう。

 

特長1.IPoEIPv4 over IPv6)方式のインターネット接続

まず、「IPoEアドバンス」のサービス名称に付されている「IPoE」とはなにか?から説明していきます。

 

「IPoE」とは、IP over Ethernet(アイピー オーバー イーサネット)の略で、Ethernet※1を使ってIPパケット※2を伝送する方式のことです。

 

※1  Ethernetとは、インターネット接続に用いる通信規格のひとつ

※2 IPパケットとは、通信時にIP(インターネットプロトコル)によって分割されたデータ

 

この通信方式を採用したことで、混雑しがちだったPPPoE方式を経由せずOCNバックボーンへ直結、スループット(トラフィック流量)が向上するようになりました。図で示すと以下の通りです。

IPoE(ipv4 over ipv6)

また、OCN インターネットではIPoE接続でも、IPv4、IPv6※3の両方に対応できるIPoE(IPv4 over IPv6)接続になります。旧バージョンのIPv4でも新バージョンのIPv6形式でも両方のアドレスに対応して、IPoE接続ができるのが特徴です。

 

※3 IPv4、IPv6とは、インターネットプロトコル、通信規約のバージョンのことで、数字が大きい方が新しいバージョンになります。IPアドレスの枯渇に対応してIPv6のアドレスが使用されるようになりました。

 

PPPoE(PPP over Ethernet)方式のように、ネットワーク終端装置を使わず直接インターネットに接続できます。この通信方式をOCN インターネットでは標準提供しているところが通信品質の強みです。

 

関連記事:IPv4 over IPv6とは?仕組みやメリット、注意点も解説!

 

特長専用の広帯域ネットワーク

ここまでは、ドコモ光×OCN インターネットでも標準提供しているサービスですが、さらにIPoEアドバンスを利用することで追加機能としてアドオンすることで得られる回線品質の向上が「専用の広帯域ネットワーク」になります。

 

通信環境の混雑緩和を目指し、安定した通信環境を確保する専用帯域を拡張しています。

 

図で示すと以下の通りです。図では通信の流れを道路にたとえており、道路の車線数が増えていることがわかります。車線数が増えるだけ通信の流れる量が多くなりますので、回線が混雑しても従来より緩和されることが期待できます。

IPoEアドバンス通信イメージ

 

特長ネットワークの混雑を分離

IPoEアドバンスでは、さらに混雑原因となるトラフィックを分離する対策をしています。

 

たとえば、セキュリティ面でWindowsのOSアップデートがたびたび発生しますが、このような通信混雑の原因となるトラフィックを除外します。

 

 特長通信遅延(ラグ)の低下が期待できる

これまでのIPoEアドバンスの特長から、通信遅延(ラグ)の低下が期待できます。

 

ラグとは、画面の表示と操作などの動作との間に時間差が生じる現象のことです。たとえば、オンラインゲームをプレイしているときに、コントローラー上の操作と実際の動きに時間差が生じる現象が発生することがありますが、これは通信遅延によるタイムラグが発生している場合にみられます。

 

まさに、インターネットを快適に利用できない通信環境の代表例でしょう。遅延(ラグ)の要因はほかにも考えられますが、IPoEアドバンスでは次世代方式のIPoE(IPv4 over IPv6)接続にくわえて、専用の広帯域ネットワークを備えることで通信遅延(ラグ)の低下が期待できます。

 

関連記事:ゲームに適した回線速度の目安は?遅いときの改善策もご紹介!

 

IPoEアドバンスの料金

さて、これだけ高品質なネット回線のオプションサービスを利用するとなると、気になるのが利用料金です。IPoEアドバンスをアドオン(機能追加)するためには、ドコモ光×OCN インターネットの1ギガ契約が先に必要となります。

 

そして、1ギガ契約の料金にも戸建とマンションによって異なります。戸建では、月額5,720円(税込)でマンションでは、月額4,400円(税込)になります。これにIPoEアドバンスの月額料金が1,848円(税込)くわわります。総額では、戸建7,568円(税込)、マンションでは、6,248円(税込)になります。表に示すと下図のとおりです。

料金プラン 月額料金
ドコモ光(1ギガ)× OCN インターネット IPoEアドバンス
戸建 5,720円(税込) 1,848円(税込)
マンション 4,400円(税込)

※ドコモ光は2年定期契約プランの場合です。その他の条件はOCN インターネット 公式サイトにてご確認ください。

 

IPoEアドバンスを利用することで、追加のオプション料金が発生しますが、この価格で高品質なネット回線の環境を構築できるのであればおトクなのではないでしょうか。

 

リモートワークやオンラインゲームなど、ストレスなく、より安定性の高いネット環境で楽しみたいという人には、ぜひ、おすすめです。

 

IPoEアドバンスのお申込み方法・使い方

先述したとおり、「IPoEアドバンス」はドコモ光×OCN インターネットの1ギガ契約が先に必要であり、現在ご利用中の方がお申込みいただけます。

 

お申込み先は、IPoEアドバンス 公式サイトのOCNマイページからご対応可能です。

 

また、新規でIPoEアドバンスをご利用する場合はIPoEインターネット接続機能が必要になります。IPoE接続機能を備えるためには、具体的に2パターンあります。

 

パターン1:市販ルーターを使用する場合

Wi-Fi 6に対応した新しいルーターを使用したい方はこちらのパターンになります。どのルーターを選べばよいか迷われる方もいるかと思いますので朗報があります。

 

これからドコモ光×OCN インターネットを導入される方は、ただいまおトクな還元特典を実施中です。OCN インターネット1ギガご利用で、高性能Wi-Fi 6対応ルーター(NEC製 WX3000HP2)を無償レンタルすることが可能です。無償とは謳ってはいるものの1年の継続利用で返却不要です。つまり、実質無料でOCN インターネット厳選のルーターが利用できるとも考えられます。

 

詳しくはこちらの公式特典ページをご覧になってみてください。

 

パターンホームゲートウェイ(HGW)を使用する場合

ひかり電話を利用する方はこちらのパターンになります。ひかり電話は光ファイバーを使った電話サービスのことで、インターネット接続を利用する際に、ルーター機能を備えたホームゲートウェイ(HGW)とセットで利用されているかと思います。

 

ホームゲートウェイ(HGW)を使用してIPoEアドバンスの提供も可能なので、詳しくはIPoEアドバンス 公式サイトをご確認ください。

 

関連記事:ホームゲートウェイとは?役割やONUやルーターとの違い、トラブルの対処法なども解説!

 

パターン1,2に共通ですが、IPoEアドバンスの提供状況の確認は、お申込み後、設定完了メール「IPoEアドバンスご利用開始のお知らせ」が届きます。メールが届いているか確認できたら利用可能です。

 

IPoEアドバンスの利用条件

最後に忘れてはならないのが、IPoEアドバンスの利用条件です。これは、IPoEアドバンスを利用するための環境構築とも言い換えることができます。IPoEアドバンスの性能を発揮するための利用条件なので重要です。

 

結論から申しますと「すべてのネットワーク機器が1Gbps以上の通信速度に対応している」ことが必要です。

 

ご利用場所のでの環境に確認が必要です。これも具体的には先述の2パターンで確認ポイントが異なってきます。

 パターン1:市販ルーターを使用する場合の確認ポイント

  • 光配線方式に対応していること
  • Wi-Fi ルーターと接続する機器(PCやスマートフォンなど)の両方が1Gbpsに対応している
  • OCNに対応した(OCNバーチャルコネクト対応)のルーターであること
  • LANケーブルがカテゴリ5e(CAT5e)以上であること

 

関連記事:光回線にも種類がある!マンションに導入済の「光回線の種類」を確認する方法

 

パターンホームゲートウェイ(HGW)を使用する場合の確認ポイント

  • LANケーブルがカテゴリ5e(CAT5e)以上であること
  • Wi-Fi ルーターを設置する場合は、Wi-Fi 6またはWi-Fi 5の規格にルーターが対応しており、ブリッジモードで設置する必要がある。

 

各パターンによって、確認ポイントが異なる部分もありますので詳しくはIPoE アドバンス 公式サイトをご確認ください。

 

本記事では、「IPoEアドバンス」の概要から特長、料金、申込み方法・使い方、利用条件に触れてきました。既存で「ドコモ光(1ギガ)×OCN インターネット」をお使いになられている方はもちろんのこと、これから光回線をご契約される方にも良い情報であることを願って、本記事を締めさせていただきます。

編集部

「gooネット回線についての総合情報サイト」の編集部です。 光回線やプロバイダ、Wi-Fiルーターなどネット回線にまつわる情報を幅広く発信しています。みなさまのお役に立てれば幸いです。