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Pingの測定方法!オンラインゲーム/トレードに必要な目安や、Ping値を改善する方法も解説

Pingの測定方法!オンラインゲーム/トレードに必要な目安や、速度を上げる方法も解説

Pingの測定方法!オンラインゲーム/トレードに必要な目安や、Ping値を改善する方法も解説

インターネットを快適に利用するには、通信速度も大切ですが、通信の安定性に関わる「Ping値」も非常に重要な指標です。Ping値が理想的な値であれば、オンラインゲーム/トレードなども快適に利用できます。

 

Ping値は、データ送受信時の遅延値のことで通信の安定性を保つのに非常に重要な数値です。自宅でも簡単に測定でき、安定性に欠ける場合も、適切な対応により改善できます。この記事を参考に、Ping値を測定し、より快適なインターネット環境を手に入れてください。

 

Ping値とは

Ping値は、利用しているインターネット環境の通信品質を判断するうえで重要な指標です。通信速度だけではなく、Ping値にもぜひ目を向けてみましょう。

 

Ping値=遅延値

Ping値はパケットデータを送受信する際の、「伝送遅延時間(レイテンシ)」を数値化した、「遅延値」のことを指します。

 

レイテンシはデータを伝送するときの応答速度であり、人間の体感に近い数値になっています。Ping値は通信品質の安定性を測る重要な指標であり、単位をms(ミリ秒)で表します。

Ping値は数値が小さいほど応答までの時間が短いことを示し、通信安定度が高いとされます。具体的なPing値の目安を下記に記載します。

0~15ms 高速
16~30ms 速い
31~50ms 普通
51~100ms 少し遅い
101ms~ 遅い

参照: オンラインゲームでのPing値の重要性とは?測定方法や改善方法を解説|快適ネット生活情報メディア おうちネットプレス | NTTドコモ

 

回線速度(bps)とは異なる

回線速度という言葉はよく耳にしますが、Ping値は回線速度とは異なります。

 

回線速度はbps(ビーピーエス)の単位で表され、数値が大きければ大きいほど高速になります。光回線事業者の平均的な通信速度は200~300Mbpsです。

 

通信品質の良しあしは、bpsよって表される回線速度と、msで数値化されるPing値の値によって決まります。通信速度さえ出ていればよいわけではなく、両面がしっかりそろってこそ、安定性の高いインターネット回線といえるのです。

 

Ping値が影響する利用シーン

Ping値は応答時間の遅延として体感しやすく、少しのタイムラグで影響が出るオンラインゲーム/トレードではより重要になってきます。

 

ここでは、Ping値がインターネットの利用にどのような影響を与えるか、また、快適にインターネットを利用するために必要なPing値の目安について解説します。

 

オンラインゲーム

FPSや格闘ゲームなどのオンライン対戦・協力ゲームは、素早く細かい動きが求められます。

 

このような一瞬のコマンド操作や判断が命運を握るゲームにとって、Ping値の大小は快適さを大きく左右するのです。

 

一般的に、ウェブページ閲覧や動画の視聴には、Ping値が31~50msあれば問題ないとされています。しかし、オンラインゲームになると30ms程度までが目安と言われています。FPSや格闘ゲームなど、遅延が許されないゲームは15ms以下が理想です。

 

オンライントレード

オンライントレードは株価、レートが常に変動しており、自分の狙うタイミングで取引をすることが重要です。しかし、Ping値が大きいと応答速度が遅くなり、取引の好機を逃してしまう可能性があります。

 

Ping値が低いほど、精度が高い取引を行うことができるため、予定通りの利益を生み出しやすくなります。特に短時間で取引を成立させるデイトレードなどは一瞬の判断が重要です。Ping値の目安は0~30msで、数値が低いほど、安定したトレードができるでしょう。

 

関連記事:オンラインゲーム用のネット回線はどれがおすすめ?

 

Ping値を計測してみよう

Ping値はインターネットの速度測定サイトを利用して測ることができます。用途別でPing値の目安も掲載するので、自宅の環境と比較してみましょう。

 

利用状況別Ping値の目安

利用状況別で通常、どれくらいのPing値があれば快適に利用できるかの目安を紹介します。

 

ユーザーの利用状況によってPing値は変動します。特に端末によって、あるいは有線・無線接続の場合など、条件が違うとPing値も異なります。ネット検索・動画視聴はパソコン・スマホで無線接続した場合、オンラインゲーム/トレードはパソコンで無線・有線接続した場合を想定しています。

利用用途 快適なPing値の目安
ネット検索・動画視聴 0~50ms
シミュレーションゲーム/オンライントレード 0~30ms
FPS・格闘ゲーム 0~15ms

関連記事:インターネットの回線速度は何を見ればいい?見方や速い回線を紹介!

 

測定サイトを使う方法

では、実際にお使いの端末で、Ping値を測定してみましょう。有名な回線速度測定サイトをご紹介します。Ping値も同時に測定することができます。

 

Google「internet speed test」

Googleのサーチエンジンで「internet speed test」と検索すると、「速度テストを実行」ボタンが表示されます。ボタンを押すと、30秒くらいでGoogleが「上り」「下り」「Ping値」を測定してくれます。Ping値は「レイテンシ」で表示されます。

 

USEN「インターネット回線スピードテスト・通信速度測定」
企業に音楽視聴設備などを提供するUSENの速度測定サイトです。サイトにアクセスして「測定開始」ボタンをタップすると、測定を始めます。Ping値はPingとして表記されます。

 

Netflix「インターネット回線の速度テスト」
世界中で人気の動画配信サービスNetflixの速度測定サイトです。サイトにアクセスすると自動的に通信速度を計測開始します。測定が終わると「詳細を表示」ボタンが出て、押すとPing値が確認できます。

 

Ping値は「アンロード済み」と「ロード済み」の2つのレイテンシとして表示されます。

 

アンロード済みレイテンシは同じネットワークにユーザー1名しかいないときの応答速度を示します。ロード済みレイテンシは、同じネットワーク内で別のユーザーが動画視聴やゲームなどを利用している際の応答速度です。これら2つのレイテンシ数値は差がないほうがよいとされています。

 

みんなのネット回線速度
みんなのネット回線速度「みんそく」はインターネット回線事業者、地域、時間帯別でほかのユーザーが計測した通信速度を見ることができます。「通信速度を測定する」ボタンから、ユーザーの回線種別、地域を選択して計測します。

 

スマホアプリを使う方法

上記のサイトは、スマホからでもアクセスが可能です。また、スマホのアプリでも測定できます。

 

Netflixの「FAST Speed Test」のアプリ版でiPhoneでもAndroidでもインストールして使うことができます。

FAST Speed Testアプリ iOS版
FAST Speed Testアプリ Android版

 

快適にインターネットを楽しめるPing値の目安

一般的にPing値が30ms以下だと、インターネットを快適に利用することができるといえるでしょう。また、前述のように、オンラインゲームやオンライントレードなどを利用される場合は、さらに低い値が望ましいでしょう。

 

少なくとも、自宅回線のPing値が30ms以下でない場合は、改善の余地があるといえます。

 

関連記事:インターネットの回線速度は何を見ればいい?見方や速い回線を紹介!

 

Ping値を改善する6つの方法

Ping値が大きいとインターネットの応答速度は遅くなってしまいます。ここでは、Ping値の数値を手軽に改善できる方法から紹介していきます。

 

改善方法1:パソコンやルーターの再起動

まずは、接続端末であるパソコンやスマホ、無線LANルーターの再起動を試してみましょう。

 

長時間起動させ続けていると、デバイスが熱による故障を防ぐため性能を抑える場合もあります。一番、手軽に試せる方法なので、まずは試してみましょう。

 

改善方法2:無線LANルーターの同時接続台数を減らす

無線LANルーターは同時に接続できるデバイス数が決まっています。接続台数を増やすことにより、処理能力も各デバイスに分散され、Ping値も上昇する可能性が高いです。使っていない接続デバイスは一度、無線LAN設定をオフにしましょう。

 

改善方法3:ルーターの設置場所を変える

無線LANルーターは奥まった場所や周りに障害物があるところだと、熱がこもったり、電波干渉を受けて通信不安定になったりします。

 

周りに障害物や電子機器がない、見通しのよい場所へ変更するとよいでしょう。

 

関連記事:Wi-Fiルーターの置き場所は?自宅でのベスポジやNG場所、おしゃれな置き方も!

 

改善方法4:有線LANで接続する

パソコンやゲーム機器は無線LANで接続するよりも、有線接続でつなげたほうが安定します。位置的に問題がなければ、直接LANケーブルをつないで有線接続に切り替えてみましょう。

 

LANケーブルにも規格があり、古い規格のものを使うと、通信速度が低下してしまいます。LANケーブル規格Cat.5e以上のものをおすすめします。

 

改善方法5:ルーターの買い替え

いま使っている無線LANルーターが5年以上経過していたり、Wi-Fi 4以前の古い規格のものであったりすれば買い替えをしたほうがよいでしょう。

 

Wi-Fi 5、Wi-Fi 6の規格が利用でき、IPoE対応の無線LANルーターを選べば、通信速度とPing値はどちらも改善される可能性があります。

 

IPoE対応の最新無線LANルーターはNTTグループの安心OCN オンラインストアで購入できます。

 

関連記事:光回線の最強Wi-Fiルーター5選!高速通信をムダにしない「本物」の機種

 

改善方法6:光回線事業者を乗り換える

接続デバイスの見直しや、無線LANルーターを交換しても改善が見られない場合、設備投資をしっかりしている光回線事業者へ乗り換えることによって、回線速度が改善されることもあります。

 

インターネット回線事業者によっては、そもそも、通信速度もPing値もよい数値が期待できない場合があります。Ping値が100msに近い、または100ms以上であれば、乗り換えも検討したほうがよいかもしれません。

 

回線速度を200Mbps以上、Ping値が30ms以下の高水準といえる数値を出すには、IPoE(最新の通信方式)に対応した光回線サービスの利用がおすすめです。

 

関連記事:光回線のおすすめは用途で決める!失敗しない光回線の選び方

 

より通信の安定を求めるなら「IPoEアドバンス」

IPoEアドバンス

ここまで、通信品質を改善する方法を紹介してきましたが、より通信の安定を求めたい方に、朗報のサービスがあります。

 

ドコモ光のプロバイダ「OCN インターネット」では、1ギガご契約者にオプションサービスとして「IPoEアドバンス」を提供しています。

 

専用の広帯域ネットワークを利用できるので、さらなる通信の安定が期待できます。

 

詳しくは下記の関連記事を参照してみてください。

 

関連記事:【IPoEアドバンス】IPoEアドバンスとはなにもの?最新情報をご紹介!

 

まとめ

Ping値はデータの送受信にかかる応答時間を数値化した遅延値です。速度測定の際には、「レイテンシ」と表記されることもあります。Ping値は、オンラインゲーム/トレードなど一瞬の遅れが許されないインターネットサービスにおいて非常に重要です。

 

Ping値はウェブの通信速度測定サイトで測ることができ、アクセスするだけでつながっているWi-FiのPing値を教えてくれます。

 

Ping値が用途による目安に足りていない場合や、常時100ms以上など非常に数値が悪い場合は要注意です。接続デバイスや周辺機器、光回線事業者など、この記事を参考に、ぜひ見直してみてください。

編集部

「gooネット回線についての総合情報サイト」の編集部です。 光回線やプロバイダ、Wi-Fiルーターなどネット回線にまつわる情報を幅広く発信しています。みなさまのお役に立てれば幸いです。